GRESHAM BLAKE (グレシャム・ブレイク)インタビュー ロンドンのファッションデザイナーが DEATH STRANDINGアパレルラインアップについて語る

By Antonela Pounder
on April 11, 2023 1:49pm
GRESHAM BLAKE (グレシャム・ブレイク)インタビュー ロンドンのファッションデザイナーが DEATH STRANDINGアパレルラインアップについて語る

KOJIMA PRODUCTIONSはロンドンのファッションブランドデザイナー Gresham Blake (以下 グレシャム・ブレイク)とのコラボレーションを発表。『DEATH STRANDING』をモチーフにした、ユニセックスウェアの販売を開始しました。KOJIMA PRODUCTIONSのグローバルサイトにて販売中です。+リンク

グレシャム・ブレイクが手掛けた豊富なデザインコレクションは、 デス・ストランディングからインスピレーションを得て監修されたものです。

https://www.kojimaproductions.jp/en/GreshamBlake-collaborates

グレシャム・ブレイクが手掛けた豊富なデザインコレクションは、 デス・ストランディングからインスピレーションを得て監修されたものです。

コラボレーション当初、どういったディスカッションがありましたか?

ゲームクリエイターのパイオニアである小島秀夫氏とコラボする機会がいただけると初めて聞いた時は、とても興奮しました。今まで関わったことのない業界に触れる良いチャンスだとも思いました。

最初の話し合いはとても熱意がこもっていて、お互いにこれまでとは異なるものを作り出すために、どのように協力すべきかを話し合いました。それから私達は、アイデアをまとめて、プロジェクトへのビジョンを共有しました。このコラボレーションが特別なものになることは明らかでしたね。

はじめて「デス・ストランディング」のゲームコンセプトを聞いた時は、どんな印象を受けましたか?

「デス・ストランディング」は圧倒的に革新的なゲームですよね。映画とゲームとの融合が素晴らしく、昔良く遊んでいた2Dベースの「スペースインベーダー」や「ディフェンダー」「フェニックス」などのアーケードゲームとはけた違いの世界です(これで自分の年齢がバレてしまう!)。魅力的なコンセプトと独創性が組み合わさった、「デス・ストランディング」はゲーム業界で大きな影響を与える存在になったのでは?私は業界の常識に縛られないことをモットーにしているので小島監督のようなゲーム業界のパイオニアとコラボレーションする機会をいただけて、大変光栄です。

コレクションのデザインは、どのようにして実現したのでしょうか?インスピレーションなどありましたか?

チーム全体がこのコンセプトに良い印象を受けたのと、オープンワールドというゲーム性という要素から、デザインのインスピレーションを得ることができました。ファンにとって「イースターエッグ(隠し要素)」は、ゲームの重要な要素の一部ですよね。このコレクションはファンのためのものですし、グレシャム・ブレイク × KOJIMA PRODUCTIONS にも隠し要素をたくさん取り入れようと思いました。「BT」や「ブリッジズ」など、色彩的な意味だけではなく、コンテンツ的にも多くの要素を取り入れています。

コレクションの中で一番のお気に入りはどれですか?

そうですね、一番はジャカード織のジャケットです。ジャカード織りの特徴的な色彩を取り入れるため、製造所と密に連携し、新しい織りの技術を開発することで、私たちのビジョンを実現することができました。トラックスーツも人気アイテムになるのでは?(ゲームをするのに最高な服装ではないでしょうか!)。皆さんがどのようにスタイリングするのか本当に楽しみです!

The Game Awards(ザ・ゲーム・アワード)で、小島監督がコレクションに含まれているスーツを着用し、複数のメディアから「ベストドレッサー」という声が多く聞かれましたね?

素晴らしいですね!最高にかっこよかったです!小島監督はジャケットをとてもうまく着こなしていましたし、私たちの作品に対する世間の反応を直接見ることができて、とても光栄でした。監督がステージに登場した瞬間を映像で見た時、彼がどれほど大きな存在なのか実感しました。その光景を同僚や友達、家族などに見せることができて、誇りに思います。

ファッションとゲームのパートナーシップが増える傾向にありますが、なぜこのようなコラボレーションに人々は興味を持つと思いますか?

自己表現の一種だからだと思います。ファッションの世界では、最先端な人々はファッションに自分の好きなものを取り入れます。同じように、ゲーム好きな人も、自分の個性をスタイルに取り入れることが多いと思います。いわば、現代版のバンドTシャツ文化でしょうか?このような事がファッション・テクノロジーやメタバースの登場により更に拡散されてるのだと思います。

ファッション業界を目指している人たちに、一言アドバイスをお願いできますでしょうか。

自分のためにデザインをしなさい、とまず言いたいです。そうすることで、自分の作品を心から好きになれますし、自分が一番目の顧客にもなれますよね!自分のデザインを自分で宣伝できますし、私も自分が着ていたシャツが本当に売れたことだってありますよ。

自分だけのアイデアを作り出し、自分のためにデザインをし、自分はただのフォロワーではなく、先駆者になってください。他の人が何をしているのか、ちらっと見るのはいいですが、じっと見つめすぎてはいけないということを忘れないでください。